痛みの恐怖の記憶が体に及ぼす影響

人間は、常に記憶を基にして行動をしています。

 

痛みという記憶は、恐怖が結びついています。

恐怖は、危険なものとしてそれから避けようとする逃避行動に結び付きます。

 

現在、膝が痛い患者さんで歩行運動に異常を起こしてしまった方が2名います。

2名とも痛みを避けるために、膝を曲げずに歩いていました。

 

それが学習記憶されて膝が痛みなく曲げられるようになったにも係わらず

歩行しようとすると膝を曲げることが出来ず

伸ばしたまま突っ張って歩いてしまいます。

 

20年もその歩き方をしていたら強力な記憶として側頭葉の深層に存在してしまいます。

一般的にそれを置き換えるには、同じくらいの時間がかかると思えますが

それでは、意味がないですよね。

 

曲げると痛みが出る。

悪くするから曲げてはいけない。

と自分に言い聞かせて記憶を強めています。

 

その逆に

膝が痛みなく曲がった。

膝を曲げても悪くならない。

膝を曲げて歩いても大丈夫。

と思えれば

 

そこには、危険が取り除かれます。

 

目で見るということも大きな力になります。

目で見た記憶は、強く印象に残ります。

大丈夫が強化されます。

 

記憶は良くも悪くの使い方によります。

 

 

身体の悪さを長い間ほっておくと良くないということです。

 

 

みなさんは、ほったらかしにしていませんか?