膝の痛み、ただの半月板損傷ではなかった

Yさん、77歳 女性

整体で施術を受けた後、玄関を出ようとしてふらっとして尻もちをつくように倒れた。

その時は、お尻が痛かっただけだったが

数日後に、右ひざと脛の痛みが出てきて夜も寝られないような痛み。

 

整形外科を受診したが、レントゲン写真異常なし

シップをくれただけ。

 

膝の痛みのところを触診すると内側側副靭帯で半月板と重なる部分。

半月板損傷かな~?

しかし、脛の痛覚検査で第4,5腰神経に異常あり

大腿四頭筋と大腿二頭筋が過緊張

第12胸椎の両脇に痛みあり。

軽度の圧迫骨折の可能性も考えなければいけません。

 

また、右後頭下部筋の拘縮がひどい。

脳への血流は大丈夫であろうか?

物忘れも多く、なんかも同じことを話す傾向がある。

糖尿病の血糖値と血圧が、転んでから上がっているという。

 

これは、脳血管障害も含んでいそうな状態である。

 

このように、一見外傷性の膝の痛みのように思えて危険な要素を含んでいることを見落としては危ない。

 

最初にふらっとして倒れたのも脳の微細な血管障害が起きたかもしれませんね。

 

 

音と記憶

警備の仕事をされている患者さんのことです。

 

皆さんは、警備の仕事にどのようなイメージをお持ちですか?

 

 

銀行の現金輸送の警備

道路工事の警備

建設現場の警備

マラソン大会の警備などなど

 

 

マラソン大会の警備は警察でしょ?

と思っていましたが、

今では、警備会社が主で警察官は従の立場だそうです。

 

 

今の世の中警備会社は、重要なポジションになっています。

 

 

 

しかし、新入社員を募集してもまったく入ってこないそうです。

仕事は、どんどん増えているのに人材が足りないそうです。

 

 

そんなわけで、患者さんも過酷な労働とのことです。

現在は、パチンコ店内での警備。

1日中、大音響の電子音楽と玉の音の中。

従業員全員に共通な現象が起こっているとのこと。

 

 

それは、物忘れ。

 

 

2,3時間前にしたことを忘れてしまうとのこと。

仕事の相棒は、鬱になって精神科に通っているそうです。

 

 

大音響の無意味な音が、不快な音として偏桃体に伝わるのでしょうか。

不快は、ストレスとして大脳辺縁系の働きを低下させ

前頭葉の働きも低下し

海馬の短期記憶に障害が出るのでしょう。

 

 

不快さは、ストレスになります。

ストレスの怖さを知るお話でした。

 

 

検査でも交感神経の興奮の反応がありました。

それがもとで、横隔膜の緊張が高まり胸郭の可動性が低下して

全身バキバキの感じになっていました。

 

 

騒音ストレスは、注意!

身体を大切にしてください。