もう整形外科に行ってもしょうがない!

左腕のしびれ、腕を下げていると酷くなる!

相模原市南区 食品配送 H.Kさん 59歳 女性

 

1か月前に枕を換えてから

左肩甲骨の内側に痛みを感じるように・・・

枕をもとに戻してみたが

治まるどころか痛む範囲が広がってきた。

 

背中を動かすと

バキバキ音がするように・・・。

 

仕事が忙しく食品を配送するために

左腕にシビレを感じるようになってきた。

 

腕を下ろしているとシビレが酷くなり

上げていると楽になる。

ずっと上げていたいがそうもしていられない。

 

我慢できなくなり整形外科へ。

 

「枕を換えてから痛みが出たんです」と伝えると

先生は、「寝違えたのでしょう」と検査はなし。

レントゲン写真もなし。

 

「上を向くと頚から肩甲骨に痛みが出るんです」

と訴えても

「頚と腕は繋がっていますからね」

「シップを出しますから、電気をかけてください」

と言うだけ!

「あ~、もう絶対来ない!」

と心の中で呟く。

 

以前からアキヒロ先生の自宅に配達をしていたので、

何とかならないかと思い、来院。

 

H.Kさんは、20代の頃から

手の指先の関節が変形するヘバーテン結節を発症。

現在も左人差し指と中指の変形が進行。

触れるだけで針でえぐられるような激痛。

 

仕事中も痛みをかばいながら荷物を運ぶので

右腕や足腰に負担がかかる。

 

配達が終わり事務所に戻ってトラックから降りると

両膝が痛くて膝が伸びない。

デスクに着くと身体がこわばって苦しい。

 

H.Kさんの日常の状態を見ると

単に枕を換えたというような単純な問題ではなさそう。

 

 

<検査の結果>

左腕の感覚が鈍く筋肉の働きも低下

握る力が入らない。

 

さらに手足の協調運動が低下

行動が抑制されている。

 

筋肉が十分働いていない状態で行動しているので

筋肉や関節にどんどん負担がかかり

身体が緊張して柔軟性が失われている。

 

行動が抑制される原因を探してみると

呼吸障害を発見。

 

重い物を常に運んでいるので

呼吸筋の横隔膜が緊張して

胸郭の動きが悪くなって

酸素の供給や血流を悪くしている。

 

背中が痛くなったのも

胸郭が硬くなりすぎたからだろう。

 

自分で胸郭の硬さをほぐそうとして

頚や肩甲骨を動かしているうちに

筋肉によって神経が刺激されて

腕にもシビレが出るようになったと考えられる。

 

<どう対処したら良いのでしょうか?>

横隔膜の緊張を緩和して

胸郭を動きやすくすることで

胸郭から頚に延びる筋肉の緊張がゆるみました。

さらに呼吸がしやすくなり行動の抑制から解放されました。

最終的に神経の締め付けもなくなり

腕の感覚障害と筋力も正常に戻りました。

 

今回のトラブルでは横隔膜の緊張が犯人ということでした。

 

H.Kさんから

「ここに来るのが楽しみになります」と

言っていただけるのが大変憂いしいことです。

患者さんの期待に応えるために

いつも真剣勝負です。

 

 

 

 

 

くも膜下出血後の両足のしびれが・・・

くも膜下出血の後遺症で両脚がしびれている方が来院されました。後遺症の水頭症を引き起こしたためシャントを挿入する手術を受けたとのことです。

整形外科では、マッサージと電気治療をしているとのことですが・・

 

くも膜下出血は、血圧が高くなくても突然起こるもので予防はなかなか難しいものです。脳の血管が破れて血液がくも膜と脳の間に広がって脳を圧迫してしまうと半数の方が、その場で命を落とします。幸いに病院へ運ばれたとしても病院でまた半数の方が命を落とします。3/4のかたが、命を落とすことになります。命を取り留めた1/4の方は、何らかの後遺症が残ります。

 

後遺症と聞くと麻痺が頭に浮かびます。

動脈が詰まってしまう脳梗塞の場合は、詰まった場所が左脳なのか右脳なのかで、右半身麻痺か左半身麻痺になることが多く。

動脈が破裂してしまうくも膜下出血の場合は、流れ出した血液が脳全体を締め付けてしまいますので、片側だけに障害が飽きるというものではありません。

多くの場合、数週間後に水頭症と言う後遺症を引き起こします。

そもそもくも膜と脳の間を脳脊髄液が流れています。脳脊髄液は、第4脳室と呼ばれるところで作られ、脳と脊髄の周りを循環して静脈に吸収されることで、一定の量が保たれています。

そこに、出血した血液が流れ込んでしまったため血の塊が静脈とのつなぎ部分を詰まらせてしまって流れ出せなくなり、脳脊髄液が増えて脳を圧迫してしまうものです。そのことから様々な神経的な障害が起こる可能性がります。

今回は、両足のしびれです。足の甲と足底のいびれ、特に足底の感覚が鈍いとのことです。

 

水頭症に関しては、シャントと言って脳脊髄液を流すためのチューブを挿入して、脳脊髄液の量の調節が出来るようにしたのことです。

検査をしてみますと

感覚の検査では、第5腰神経、第1仙骨神経、第2仙骨神経の痛覚の障害が見られます。

腱反射は、全体でやや減弱。

筋力検査は、下肢すべて5段階のうち3で弱化しています。上肢は、両側の前鋸筋が同様の弱化が認められます。

また、呼吸運動障害と眼球運動障害も認められました。

 

退院時の病院のMRIでは、脳の障害はないとのことでしたが、カイロプラクティックによる検査では、このように様々な所見を見つけ出すことが出来ます。

腱反射に亢進が見られないため、運動機能に関しては中枢性の障害出ないと考えられます。

問題は、両足のしびれです。

両側に障害があるということは、両方の感覚神経が脊髄や脳幹や大脳で一遍に障害される可能性を考えなくてはいけません。

大脳の感覚を受け取る感覚野の足の領域が、大脳鎌と呼ばれる溝にあり、左右の感覚領域の細胞が向き合っています。そこに圧迫が加わって障害された可能性。

ここに障害が起きているとすると、我々では直接手を下すことは出来なせん。シャントによる脳脊髄液の調節による脳細胞の回復(回復はしない)を待つしかありません。

脳幹では、延髄の交差部での障害が考えられますが、脳脊髄液の増量の影響は考えにくいところです。

脊髄では、中心管という脳脊髄液が流れている管があります。そのすぐ脇を交差するように神経が通っていますので、障害される可能性があります。しかしその場合、上司から下肢すべての神経が障害を受けますので、足の甲と足底だけの感覚神経だけが障害されるとは考えにくいところです。

では、どこが障害部位のなのでしょうか?

一旦脳が出血した血液で圧迫されると一時的に機能低下になります。そうなると、筋肉に対する命令信号が出なくなりますので、筋肉がだらんとしてしまいます。その後、血液を排泄させてシャントを入れる間に、筋肉はだんだん硬くなります。

先ほどの検査でも、まだ筋力低下がありました。

筋力が低下したまま行動をしていると、筋肉は疲労を起こして硬さを増していきます。

神経は、筋肉の間をすり抜けるように通っていますから、硬い筋肉に挟まれてしまいます。神経は圧迫に弱いので、周りから挟まれてしまうと働きが弱くなってしまいます。その結果シビレを感じることになります。

この可能性を信じて、骨盤の動きを調整してみたところ下肢の筋力が正常に働くようになりました。このことは、運動神経に関しては中枢の神経障害ではないよということになります。

さらに大腿の後ろの筋肉が、かなり固いので軟らかくなるよう刺激を加えていくと、第5腰神経、第1仙骨神経、第2仙骨神経の痛覚に変化が出ました。

予想通りの結果を引き出すことが出来ました。

このことから改善する可能性が見えてきたことになります。

 

呼吸障害と眼球運動障害についても、呼吸をするための筋肉である横隔膜も同様に緊張を起こしていましたので、緊張を取り除くと、眼球運動がスムースに出来るようになりました。

これは、横隔膜の動きが良くなり、胸郭が柔軟になりシャントからの脳脊髄液の流れが良くなり、脳幹にある眼を動かす動眼神経の働きが改善したためと思われます。

人間の身体の働きの繋がりは、凄いものがあります。

これからの身体の変化が楽しみになってきました。

 

 

 

症例4.椎間板ヘルニア

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椎間板ヘルニア

症例:4ヶ月前に歩いていると良く足がつるようになってきて、次第に痺れるようになった。整形外科でMRIにより、椎間板ヘルニアとのこと。1ヶ月薬を飲んだが、痺れ変わらず。足が冷える。座ると左腰から背中が突っ張る。前かがみで、腿の裏が引っ張られる。

椎間板ヘルニアとは?

腰椎の脊柱管と呼ばれる神経が通るトンネル内で神経は、馬のしっぽのように一本一本に分かれています。その神経が、腰椎間の椎間孔と呼ばれる穴から出てきます。

腰椎間には、椎間板があります。椎間板内には、弾力のあるジェルがあります。椎間板が傷つくとジェルが割れ目から飛び出します。これが神経の線維を押して圧迫すると神経内の伝達が妨げられて感覚を伝えられなくなり感覚が鈍くなります。また筋肉の働きが弱まって動きが制限され固くなります。神経線維が傷んでくると痛みを引き起こすようになります。長期間障害が続くと筋肉の張り感がなくなり委縮し細くなってしまいます。

椎間板ヘルニアを確かめるには、MRIによる椎間が飛び出している位置とそれによって障害を受けている神経が支配している感覚の範囲と筋肉の働きの異常が一致していることです。さらに踵の腱反射の低下、仰向けで脚を伸ばしたまま上げていくと30度未満で鋭い痛みが腰から脚の裏に感じます。

上記の症状が一致していなければ、MRIによる椎間板は神経を圧迫しておらず、別の原因によって痛みを発生させていることになります。

どうしたらいいの?

椎間板ヘルニア自体を施術することはできません。最終的に外科的処置が必要になることもあります。

しかし、椎間板が飛び出す位に負担が掛かっているのであれば、掛からないように周囲の背骨の位置を調整したり、背骨を支える筋肉の働きを良くすることが出来ます。

カイロプラクティックは、多くの検査方法を用いて椎間板に負担が掛かる原因を突き止めていきます。原因が突き止められれば、症状の早期解決につながることになります。

外科的処置をする前に、カイロプラクティックの検査を受けてみることをお勧めします。