ちょっと転んだだけなのに脚がしびれてきた!

座間市 女性会社員 S.Tさん 58歳

 

1か月前に駅の階段の最後で躓(つまづ)いて

とっさに左手をついてかばったけど

おでこを軽く床にぶつけてしまった。

とにかく左腕が痛かったので

整形外科に通っていたけど。

1週間前から右脚にシビレが出てきた。

治るかなと思っていましたがだんだん酷(ひど)くなるし

やっぱりアキヒロ先生の所に行ってみようと来ました。

 

左腕の感覚が鈍く筋肉の働きも低下していて

末梢神経障害が起きています。

右脚も感覚が鈍くなっていて

さらに顔を左に向けると筋肉の働きが弱くなります。

 

この現象は、中枢神経の脊髄が頚(くび)をねじることで圧迫が起きるということです。

自分では軽くおでこをぶつけただけと思っていても

実際は、頚に入った衝撃から脊髄にまで障害が起きていたということだったのです。

 

頚に衝撃が伝わると筋肉が緊張を起こします。

緊張がすぐに無くなれば影響は起きませんが

突然の刺激による筋肉の緊張は取れず継続します。

筋肉の緊張により頚のねじれた状態が続きます。

そのためにじわじわと脊髄を締め付けます。

脊髄の外側には脚に伝わる神経が並んでいます。

そのため、脚の症状として表われるのです。

 

緊張している筋肉を改善させて頚の動きの偏りを無くすと

左腕と右脚の感覚が良くなり筋力も正常に。

両脚のしびれ痛みは頚椎・胸椎が決め手

良く脚がしびれているというと片脚の場合が多く見られますが

両脚がしびれているという方がいます。

両脚はつらいですね。

 

T子さん、72歳は、5年も前から両脚の後ろがしびれ痛みがあるという。

整形外科で検査を受けたところ

腰椎のレントゲン写真とMRIにて腰椎脊柱管狭窄症と診断されました。

何番目の腰椎の脊柱管なのかはわかりません。

痛み止め、ビタミンB、血流をよくする薬をもらったがほとんど変わらず。

 

5年も治らず先生何とかして~

 

腰椎の狭窄の場合は、馬尾神経といって馬のしっぽのように神経が細いので左右両方の神経が障害されるとは考えにくいですよね。

大脳の血管の問題では、左右差が出ますよね。

左右両方の神経が障害されることに焦点を当てると、馬尾神経になる前の脊髄の状態のところで障害を受けると可能性がありますよね。

 

というところで頚髄のストレステストをしました。

 

頸の屈曲位と伸展位で下肢の筋力検査をすると伸展位で筋力が弱くなります。

これは、頚髄及び上部胸髄に狭窄がある証拠です。

 

やっぱりこのあたりがあやしいかな!?

 

左肩付近から下肢にかけて痛覚の低下があります。

どちらかというと左半身のしびれが強く、左脚はすぐにつてしまうんだそうです。

左肩は第5頚神経領域です。

それ以下の神経が障害を受けているということは、末梢神経ではなく中枢神経の頚髄の問題です。

 

頚椎を触診すると左に凸のゆがみがあります。

胸郭も動きが硬いため頚椎の動きもスムースではありません。

左半身の協調運動も抑制がかかっています。

 

頚椎の動きをスムースにするために胸郭の処置から始めました。

頚椎も胸郭の可動性の回復に合わせて動きを整えます。

 

肋間筋が凄く硬いのでとっておきのマテリアを使いますとかなり緩みやすくなります。不思議なローションです。

 

次第にしびれが出ない時間が増えてきて、足がつることも減ってきました。

先週、3日間全くシビレが出なかったので、1週間施術間隔を開けてみましたが全くシビレが出なかったとのことです。

 

T子さんも大喜びでした。

散歩や自転車にも乗ってみたとのことで、全くしびれ痛みは出なかったそうです。

朝起きたときの腰の痛みもなくなったそうです。

 

両脚に出るシビレは、腰椎にとらわれずに胸椎も考えると解決策が見つかります。

 

5年間何をしていたんでしょう?ということになりますね。

 

今後は、胸郭を固くしない管理が必要になってきます。

もう大丈夫と思わずに健康管理のために通ってください。

 

 

 

右半身がシビレ。まさかスキーが?55歳、男性、I.Aさん

主訴

右手足のしびれ
2月頃スキーの後、右顔の痺れと右手で文字が書きにくく、右足が痺れて歩きにくい。
整形外科や脳神経外科に10ヶ月間通っているが治らない。レントゲン写真で、頚椎がずれているとの診断で牽引をしている。

既往歴

5年前に軽い脳梗塞で、一時右半身麻痺。

検査結果

上肢・下肢腱反射亢進、右顔面痛覚減弱(特に口角付近)、右第7・8頚神経領域痛覚減弱、右第5腰神経領域痛覚減弱、右第1仙骨神経痛覚減弱、右上腕三頭筋弱下、右下肢筋力弱下

経過

右上腕三頭筋は、第7・8頚神経が支配している筋肉です。下肢も右側の筋肉の弱下ということは、頚髄7番の右側の運動神経が通っているところが傷害されて、それ以下に命令が届かなくなっているということです。つまり麻痺が起こっています。これは、脊髄という中枢神経の障害であり、背骨の中で起きていることなので、今までのカイロプラクティックでは対処しきれない障害です。しかし、今のカイロプラクティック機能神経学の知識を利用して第6頚椎の棘突起を右から左へ押圧加え、カップリングモーションを整えることにより、わずか1分で右手足のしびれが消失し筋力も回復しました。
右の三叉神経麻痺は、口角付近が強いことから顔を玉ねぎの皮のような模様状に障害があることになります。これは、三叉神経の感覚線維が脊髄上部まで下行したところで障害されている中枢神経障害です。これも第2頚椎の棘突起を押圧して脊髄圧迫を解消させ、これも1分で症状を回復しました。