腰痛と思ったら股関節の障害!
58歳、女性、パート、S.Mさん

主訴

前かがみをしたときに、左腰がギクッとした。

既往歴

なし

検査結果

左寛骨(骨盤)後方変位、右寛骨前方変位、首のうつむきで頚髄圧迫、左股関節不安定、股関節MRIにてfemoroacetabular impingement(FAI:大腿骨股関節臼挟み込み)

経過

S.Mさんは、床に座るときは股関節を内側にひねって座るぺちゃんこ座りをしていました。歩き方は肩が左右に揺れるような歩き方で、足が悪いの?と言われることが時々ありました。
今回検査をしてみますと、左の股関節周囲の筋肉の働きをテストしようとすると痛みで出来ません。股関節の内旋の動きが大きくてルーズな状態です。股関節から背骨に向かってついている筋肉の働きが低下したために支えきれずに、ギクッとなったということです。股関節の治まりが悪いので、MRIで確認をしてみますと、FAIの可能性が高いとの診断でした。FAIは、股関節の慢性的なルーズさから関節を包む関節包が挟み込まれたり、軟骨の関節唇(軟骨)を傷付けることで起こります。施術で股関節を安定させて挟み込まれないようにして、炎症が収まるまではなるべく歩かないようにすることが必要です。
FAIは、スポーツでも引き起こされます。股関節の大きな可動性を要求されるバレエ、新体操、体操、エアロビクスなどは、注意してください。
FAIは、変形性股関節症につながることも考えられます。股関節を屈曲した時に「前が詰まる」と感じたら要注意です。