一度で、こんなに楽になるとは・・・96歳、主婦、S.Kさん

主訴

坐骨神経痛
脊柱管狭窄症と言われ、時々整形外科でブロック注射を打ってもらっていました。11月、朝起きたら右脚外側に痛み痺れを感じるようになって、坐骨神経痛との診断を受けました。その後もブロック注射を打っていましたが痛みが止まらず、坐薬をもらって飲みましたが変わりません。立ち座りの時に痛み、高い所の物を取ろうとした時にも痛みを感じます。

既往歴

胆石、腎炎

検査結果

右同側協調運動低下、左中脳低下、左舌下神経低下、左後方寛骨、右前方寛骨、右中殿筋弱下、右第5腰神経領域痛覚鈍麻

経過

右の顔からの温刺激で右同側協調運動が回復しました。さらに右の大腿前面の筋肉の緊張と左大腿後面の筋肉の緊張を緩和させることで、腰痛が消失して腰を伸ばすことができるようになりました。

説明

S.Kさんの場合、検査結果から分かったことは、左脳の血流が自律神経の影響で低下したために右半身の筋肉の調整機能が低下して、左右の筋肉のバランスが崩れたことで、腰に負担がかかり痛み痺れが出るようになったということです。
50歳を過ぎると脳内でラクナ梗塞が起こることがあります。医学的には動脈硬化からの微小梗塞で症状が表れにくく、無症状脳梗塞と言われています。今回、交感神経の影響で硬化した動脈の流れが悪くなり、脳の筋肉に対する調節機能が低下することで、腰痛として症状を引き出した可能性があると予測されます。