平泉を訪ねました

先週、水曜日に平泉を訪ねました。

何故この時期に平泉を訪ねたかと申しますと

3月18日(火)に、長男が仙台の航空大学校で卒業式を迎えたことを利用して

卒業式に同席したあと中尊寺を見てこようかなと思い

息子と二人旅を計画しました。

 航空大学校

東北の方には申し訳ありませんが

なかなか行く機会がありません。

3年前に、石巻へ医療ボランティアで行って以来でした。

18日は、晴れながら雨が降る変な天気でした。

卒業式が終わり、車で1時間30分で平泉へ。

山間の奥州平泉温泉「そば庵しづか亭」というこじんまりとしたお宿へ。

周りは、田舎の原風景。

急に気温が上がったために夕方の靄が立ち込めた珍しい景色に出会いました。

写真撮り忘れました。

夕食は、生まれて初めての前沢牛の握りとステーキに

ほっぺたが畳の上に落ちました。

翌朝、中尊寺と毛越寺(もうつうじ)を訪ねました。

まだ、雪が残り底冷えする感じ。

でもお宿の方は、すごく暖かいと言っていました。

金色堂は、煌びやかさは類を見ませんが

金だけでなく、白く光る夜光貝の細工(螺鈿)が

すばらしい工芸技術を物語っています。

金色堂

金色堂を覆っている覆い堂は、

現在は鉄筋コンクリート造りですが、

以前のものが木製で残されています。

建築好きの私には、たまらないくらいの素晴らしさでした。

金色堂を囲うためのものですから

周りの壁から梁と小屋束の組み合わせで屋根を作ってあります。

中尊寺01

といってもわからないかもしれませんね。

是非、行って見てください。

中尊寺を離れて毛越寺へ。

車で3分

毛越寺の前に、鉄筋コンクリートで真新しい建物が有り何かと見れば

平泉小学校と書いてあります。

すごく立派です。

それはいいとして毛越寺へ。

毛越寺01

ここのすごいのは、藤原氏が極楽浄土を表現したという

浄土庭園大泉が池です。

毛越寺02

日本の庭園と全然違います。

違う空気が流れています。

毛越寺03

天国に繋がっているような感じがするのは僕だけでしょうか?

この感じを味わったのは、2回目。

1回目は、萩の毛利家の菩提寺の裏にある奇数歴代当主の墓の空間でした。

それと同じ清々しい感じにスーとなります。

ここも新緑の頃がいいでしょうね。

今はまだ寒い。

体が冷えきってしまったので近くにあるホテル武蔵坊で日帰り温泉をして

街中の「こまつ寿司」さんで昼食。

12時ちょっと前で

のれんが出ていたので入っていたら

お店のご主人とそのご両親が賄いでのお食事中。

申し訳ありません。

商売ケの無い感じでしたが、

お父さんが人が良くて謙虚で、いい感じでした。

ランチメニューがありますかと聞くと

「にぎりが上・中・下があって、下が1000円です。」

なかなか中と上の値段を言いません。

東北の方の慎ましさを感じました。

ようやく、「上はウニがつきますよ」

との声に、それにしよう3000円かなと思ったら

申し訳なさそうに「2000円です。」

全然問題ありません。

しばらくすると、ジャジャーン。

ウニはもとより、前沢牛の握りが乗っているではありませんか。

ラッキー!

写真撮り忘れました。

お父さんが申し訳なさそうに、

「食中毒事件があってから生で出せないので炙ってあります」と

いやいや何の問題もありません。これで十分です。

エビもボタンエビのような大きいやつです。

そのエビの頭でだしを取った味噌汁も美味しい。

食事の後、ご主人から平泉の歴史の話を聞けて

日本が黄金の国と呼ばれていたのが、

平泉から気仙沼にかけての鉱山から出る金の量の多さからだということを知り驚きました。

是非、こまつ寿司さんへ行ってみてください。

ということで平泉の旅はおしまいです。