日常の姿勢と腰痛

私たちは、何気ない日常の動作については気にもとめません。

それが1日1日体を蝕んでいることも。

ピアノの先生が、5年前にお孫さんを抱くようになってから腰痛が。

いろいろなところに通ってみたが治らず。

前にかがむのも腰をそらすのも痛い。

姿勢検査をすると右肩下がりでS字側彎。

背中は、右にネジレている。

腰は、左にネジレている。

身長が167cmもある方なので、成長期になったものではなさそう。

骨盤の動きの偏りもあり、下肢の筋力低下が起きている。

骨盤の動きの偏りを整え腰椎のネジレを施術すると

腰椎の動きが増し痛みも緩和される。

しかし、数日経つと再び腰が痛い。

数回施術しましたが、結果は同じ。

でも何か原因があるはず。

もう一度カルテを見直してみた。

ピアノを教えるときの姿勢を想像してみた。

生徒の右に座り、少し生徒の方へ体を向ける。

お手本を示すように弾いてみせる。

生徒の方へ体を向けて座ると、腰は左にネジレる。

その姿勢から鍵盤に指を置くには、上体を右にねじる。

まさしくS字側彎。

側彎症

施術をしてもこの姿勢を取り続けていると元に戻ってしまう。

この姿勢が原因かも?

この姿勢をやめてもらった。

すると、痛みは急激に消失。

なにげなくとっている姿勢が原因であるとは、誰も思いません。

だって、その姿勢をとると痛みがでないからです。

みなさんも日頃の姿勢を見直してみてください。