
私たちは、日々さまざまな音に囲まれて生活しています。
例えば、混み合った喫茶店で友人と会話をしていても、通常は周囲の話し声が気になることはあまりありません。
しかし、発達に凹凸のある子どもたちの中には、聴覚の発達に課題を抱えているケースがよくあります。
物音に敏感で、「物を落としたときの音やドアが閉まる音に驚いてしまう」「クラスメイトの声がうるさくて耳をふさいでしまう」といった話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
大人でも、突然エアコンの室外機の「ブーン」という低周波音が気になり始めて、
眠れなくなることがあります。
耳から入った音の刺激は空気の振動として耳に届き、鼓膜を振動させます。
その振動は、鼓膜の奥にある小さな骨を通じて増幅され、耳の一番奥にある
カタツムリのような形をした「蝸牛(かぎゅう)」へと伝えられます。
そこから先は神経の伝達となり、脳幹を経由して、最終的に反対側の大脳の側頭葉へと届きます。
この伝導路には、音を処理する際に特定の周波数や音圧を強調したり、他の音を抑えたりする「フィルター機能」と呼ばれる仕組みが存在します。
このフィルター機能がうまく働かないと、音が適切に処理されず、過剰に大きく聞こえてしまうことがあります。
「音がうるさい」と感じて耳栓をしても、根本的な解決にはなりません。
大切なのは、フィルター機能が正しく働かない原因を探ることです。
子どもの場合、発達の遅れが原因となっていることが多く、その原因を見つけて発達を促す支援が必要です。
一方で大人の場合は、ストレスなどによる自律神経の乱れが影響していることが多く、ストレスを軽減するとともに、自律神経のバランスを整える適切な刺激が求められます。
そのためには、左右の脳のバランス調整、原始反射の統合、栄養や酸素の供給、そして運動などを組み合わせたアプローチが必要になります。
低周波音に悩まされている方は、一度アキヒロカイロプラクティックオフィスにご相談ください。